ももいろのきりん

こんにちは、持田です。

夏休み、長男が読書感想文用にと、本棚を物色していて手にした本、

中川李枝子さん作の「ももいろのきりん」。

日に焼けた背の色からも、年季が入っていることがわかる、私たちきょうだいが幼少の頃、大好きでたまらなかった本。

この本が、何故大好きかというと、

ストーリーはモチロンのこと、

それ以上に深い「思い出」があるからなのです。

「ももいろのきりん」との出会いは幼稚園。先生が毎日少しずつ読み進めてくれました。

みんなでワクワク、話を聞きいった本。

そして、その本に出てくるきりんを、展覧会で原寸大で作ろう!となったのです。

主人公の女の子のように、

大〜きな ももいろの画用紙を切って、箱をつなげて、それに画用紙を貼って。

できたそのキリンのサイズは、まさに絵本の女の子にとってのキリンの「キリカ」、そのもの!

まるで絵本から飛び出てきたかのようなキリカにみんな大喜び。

展覧会後は毎日みんなキリカに乗ったり、遊ばせてもらったり。

明日になったら、教室にいるきりんも、「キリカ」のように動きださないかな、と本気で祈ったり、期待したり。

その思い出が、この絵本をより一層特別なものにしてくれています。

今改めて見返してみると、

イラストも色づかいも、とても洗練されていてオシャレで。

物や音楽、味や香りなど。

思い出とそれらがリンクすると、

より鮮やかに記憶の風景が広がりますね?